@article{oai:narasaho-c.repo.nii.ac.jp:00000217, author = {宮川, 久美}, issue = {24}, journal = {奈良佐保短期大学研究紀要}, month = {Mar}, note = {この作品は,教育出版と三省堂,二社の国語教科書に採用され,いずれも,孤独でずるがしこいきつねが,純粋無垢なひよこたちに出合い,やさしい,親切,神様みたいと信じられることによってそのように変容していく話だとし,教材としての扱いは,「どんな悪い子もその子を信じてあげればいい子になる」というメッセージを発するものとされてきた.三省堂の教師用指導書には,関わる相手の言葉によって,行動がよい方向へ変化していく様子は,ふだんの生活につなげたいところでもあるなどともされている. たしかに,無邪気なひよこの信じるように変容していき,ついには自らの命を捨ててひよこたちの盾となったきつねの死は本当に悼むべきであると思われる.しかし,作者の思いはむしろ,きつねをそのようにさせたひよこの無邪気な罪深さにあると思われる.飢えたきつねが無邪気なひよこのことばに「ぼうっと」なってついには神様のように,生きたいという我欲を捨て,ひよこたちの盾となって死んでいった,そのようにさせたひよこに,自らを重ねて心痛まずにはおられない,そのような作者の気持ちがこの作品の主題なのではないかと思われる., 論文}, pages = {1--8}, title = {小学校国語教材「きつねのおきゃくさま」の主題についての考察}, year = {2017}, yomi = {ミヤガワ, ヒサミ} }